フランスの田舎で見つけたプチポワンのアームチェアです。1930年代頃。ウォルナット材。プチポワン(Petit Point)とは刺繍の一種のことで、18世紀のウィーンで編み出された技法のこと。手刺繍で目の細かいキャンバス地に、多彩な刺繍糸を用いて細かなステッチを刻んでいく刺繍技法をいいます。最も古い刺繍技法のひとつで、歴史は古代エジプトにまでさかのぼるそうです。女帝マリア・テレジアやフランス王妃マリー・アントワネットもアクセサリーやドレス、調度品にプチポワンをあしらったといいます。ちなみに、プチポワンはフランス語で「小さな点」を意味しています。リメイク品のフレンチチェアとは異なり、本物だけが放てる重厚な存在感が魅力の一品。豪華なドレスを着飾った貴族達のいる宮殿にやって来たかのような存在感のある佇まい。見ているだけで時間を忘れうっとりしてしまいます。座面はとても弾力がありゆったりとくつろげる座り心地です。脚部や背もたれ、アーム部分にも様々な所にこだわりが感じられます。脚部はカブリオールレッグ(猫脚)になっていて、高級感があります。カブリオールレッグとは、動物の脚をモチーフにした、曲線の脚のことで、一般に猫脚と訳されます。猫脚は、四脚の哺乳動物の脚を基本デザインとしたスタイルのことで、先端は曲線か丸く膨らみ、爪がついているものもあります。18世紀初め、アン女王治下のイギリス(1702~1714)では、クイーン・アン様式と言われるフランスロココの影響を受けたガブリオールレッグの家具が多く作られていました。自由奔放で享楽的な生活をのぞんだ貴族達にふさわしく、優美で洗練されたスタイルを持っているのがロココ様式の特徴的です。ちなみに、カブリオールレッグ(Cabriolelegs)のカブリオールとは、フランス語のダンス専門用語で、はずむ、飛び上がるという意味があるそうです。経年劣化による汚れ、キズ、錆び、ワレ、剥げ、染み等ございます。その点をご理解の上でご購入をお願いいたします。○サイズ○H:約86cm×W:約62cm×D:約64cm※座面までの高さ:約44cm※多少の誤差は悪しからずご了承ください。
商品の情報
カテゴリー | インテリア・住まい・小物 > 椅子/チェア > その他 |
商品の状態 | 傷や汚れあり |