潮田益子／バッハ：無伴奏ヴァイオリン・ソナタ＆パルティータ　2CD

バッハ　2枚組
無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ
①ソナタ第1番ト短調 BWV.1001
②パルティータ第1番ロ短調 BWV.1002
③ソナタ第2番イ短調 BWV.1003
④パルティータ第3番ホ長調 BWV.1006
⑤ソナタ第3番ハ長調 BWV.1005
⑥パルティータ第2番ニ短調 BWV.1004

潮田益子（ヴァイオリン）
録音：1971年、1972年
　　　ステレオ（アナログ／セッション）

戦後日本を代表するヴァイオリニスト、潮田益子（1942-2013）が絶頂期に録音した名盤。戦後日本が輩出した国際的クラシック・アーティストの第１世代を代表する潮田益子の代表盤。高度なテクニックと豊かな表現力が魅力のバッハです。1966年のチャイコフスキー・コンクールで第2位に入賞し、戦後日本を代表するヴァイオリニストとして活躍した潮田益子が、1971、72年に録音したバッハ。若き日の彼女の凄演が蘇る。

戦後日本を代表するヴァイオリニスト、潮田益子の30代前半の絶頂期に録音した名盤。音楽への思い入れをぶつける鬼気迫る表現で、バッハの「厳しさ」がストレートに伝わってきます。テンポを大胆にゆらし、強弱のメリハリをつけ、フレーズの最初と最後にはぐっと力を入れる細やかな仕草も魅力的です。

1971〜72年に国内で録音されたバッハの無伴奏バイオリンのためのパルティータ・ソナタ全集（東芝ＥＭＩ）は、あの頃の模範的な演奏のひとつだった。気迫を込めてじっくり。腰を据えて歌いこむバッハ。生真面目で厳格。シゲティやシャンドル・ヴェーグの演奏を想起させる骨太で重厚長大型の演奏スタイル。今となっては、過去のある時代の記憶を呼び覚ます遺産のようにも聴こえるが、日本人によるこの曲の録音の中で、安定感と格調の高さで抜きん出た存在だった。2013年５月白血病のため死去。

全体に少し遅めのテンポながら、とても丁寧で真摯な演奏だと思う。シゲティに師事しただけあって、深遠なものを感じる。心に響く大好きな演奏です。

国内盤【廃盤】【希少盤】帯無し、盤面傷無し　57
（解説書は最初から付属しておりません）

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